AtelierMina’s blog

うさぎと雑草と旅が好き 絵を描いたり旅行記を描いたりしています

ゴッホ展にいってきました

国立新美術館で開催中のゴッホ展。
混んでました!
コインロッカーはすべていっぱいで、荷物を入れられなかったです。
絵を見るときは手ぶらで見たいのですが、残念、今回はバッグを抱えて歩きました。

作品点数はかなりあったように感じました。
大作は、自画像とアイリスの花、アルルの寝室くらいでしたが、見たことのない小品や素描が充実していました。

面白かったのは、ゴッホが影響を受けた作品、模写した作品を隣同士においていること。
ゴッホは絵をほぼ独学で美術書から学びました。
ゴッホが参考にした版画、バルビゾン派の油絵、ミレー、モネなどの作品も数点いっしょに見ることができます。
日本の浮世絵もありました。

他にも、アルルの黄色い家から去ったあとにゴッホゴーギャンそれぞれが描いた絵を並べて展示したりと、ゴッホの周りの人々の作品も同時に見せることでいろいろな視点からゴッホの絵を見ることができました。

わたしは、油彩作品ならゴッホが一番好きなのです。
ゴッホは上手い画家ではありません。
ものすごい量のデッサンをし、色彩研究をし、技術向上のため並大抵でない努力をした人ですが、ゴッホの絵を見るとウマさよりも愛着が先に立ちます。
よく見ていくと、立体感を出すためのコツ、色彩の組み合わせがもたらす効果を心得て描かれていることがわかります。
でもそのうまさが先走らないところがいいなあと思います。
絵の具は今さっき画面に塗りつけたかのようにキラキラと艶やかです。
人物は頭が大きく、手足も短いです。
でも好きだなあと思ってしまう。

ゴッホが画家を志したのは27歳のとき。
人間関係がうまくいかず、仕事も神学校入学もできず、生きている間は絵も評価されず、最後はピストル自殺でした。
でも絵は残って、ゴッホがこの世に居なくなってから生きている人間に影響を与え続けています。
きっと、絵だけの話ではないんだろうけど、わたしもそんなふうに何かの役に立てたらいいなあ、などと思いました。


ところで、このゴッホ展はTBSが協力?協賛?しているらしく、イヤホンガイドは安住紳一郎アナウンサーでした。
母が借りて聞いていたのでちょっとだけ借りましたが、真面目なよそ行き声でしゃべる安住くんに吹き出してしまい、ゆっくり聞けませんでした(笑)
おためしあれ。

それとゴッホ展はなんと、小中学生は入場無料、高校生は土日祝日が入場無料です。
親子でおでかけになってはいかがですか?