AtelierMina’s blog

うさぎと雑草と旅が好き 絵を描いたり旅行記を描いたりしています

季節外れ、時間外れ。

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先日、近所の自然公園(ていうとアメリカにある広大なやつを想像しがちですね・・・あんなデカくないですよ)にお散歩にいきました。
木々がうっそうと茂り、薄暗い林道をしばらく行くとぽっかりと明るい池にでます。
湿地帯を通りもう少し行くと稲刈りを終えたばかりの田んぼ。
あぜ道を歩いていたらコスモスが咲いていました。
足下になにか跳ねたものがあり、しゃがんでみれば大きなバッタ。
捕まえようと手をのばしたら
「ヘビがでるよ!!」
びっくりして顔をあげると、そこには小汚いおっさんが。
ホームレスいっぽ手前の野生人、、、?
でもひとなつっこい様子。
ひっひっひと笑いながら手に何かもっている。
「コレ、アケビ。ほしいか?」
欲しいというと投げてよこした。
ほんとはこの公園内にあるものを採取することは禁じられているのだが、、、おっさんの厚意を無下にもしたくないし、あけびに興味あったし、、、えへ。

わたしは小さい頃から「山の幸」というカラー図鑑を愛読してきた。
そのため山で採れる自然の食べ物に異常な憧れがある。
憧れるあまり、実際食べてみて期待を裏切られた事も数多い。
自然物ではないが、月餅はかなりがっかりした・・・。

山の幸系で憧れが強く未食なのは、やまぼうし、やまぶどう、ユスラウメ、ヒシノミ、トチの実でつくるトチモチなど。
既食でがっかりさせられたもののひとつにアケビがあった。
果物やでうっている皮が綺麗なむらさきのもの。
中の黒い種のまわりにもやーんとついている白いのを食べるわけだが、味ももやーんとしていてなんとも感想の言いようがなかった。
皮部分は肉詰めにして食べたりするそうだが、そんな気もおこらず、、、。

なので、もはやあけびにたいする憧れは失っていたわけだが、自然の中に食べられる物が実っていて、それを採取して食べるという行為には相変わらず強い憧れをもっているので、いまここになっていたあけびをもいで持ち帰ることはとてもうれしかった。

さてさて、さらに木に登るおっさんを残して田んぼ脇の自然センターの縁側でお昼を食べていると視界のはしっこに青い色がちらつく。
そちらをみてみると、なんと朝顔がたくさん咲いている!
もうお昼なんですが?
秋なんですが?
すこし日陰だからかもしれない。

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花びらもまだ張っていて美しい。

楽しく散歩を終え家路につく。
帰宅後、夕食の後であけびのことを思い出した。
家族で一さじずつ口にいれてみた。
「甘い!!」
以前食べた物とは比べ物にならない甘さ。
お砂糖の甘みである。
こんなもんが木になってたらそりゃもう子供とりあいですわな。
おっさんありがとう。
山の幸に感謝。