AtelierMina’s blog

うさぎと雑草と旅が好き 絵を描いたり旅行記を描いたりしています

うれしかったこと:ふたつめ

ふたつめにうれしかったことは、絵を好きだと言ってもらえたことです。
わたしは自分に自信のない人間です。
個展会場ができあがったときには、あまりに自分の作品でうめつくされた空間をみて恥ずかしくなり、やっぱりやめようかなと思ってしまいました。
自分の絵をみると、描きあがった直後は「ああ、いい絵が描けた。うれしいなあ」と思うのですが、しばらくたつと、「ああ、だめだ。人には見せられない。」と思ってしまいます。
ですから、絵を褒められた時は内心どうしたらいいか分からなくて焦りながら、でもとてもとても幸せな気持ちになります。
「ペンペン草がすてきね」「ドクダミがいいわ」と声をかけていただき、そうか、これでいいんだ、とちょっと自信がつきました。

今までずっと、絵なんて世の中のなんの役にも立たない、私の生き方はひとりよがりでただのわがままかもしれない、と思ってきました。
私がそう言うと、みなさん口々に「そんなことはない。応援します。」と言ってくださったのです。
衝撃でした。
絵を描くのは孤独な作業です。
音楽と違って、人と一緒に作り上げていくこともあまりできません。
しかし絵を人に見てもらった時、それまで一人だったのが、初めて世界と繋がるんだなと実感しました。
私の描いた絵が、それぞれ違った家に行き、壁に飾られて眺められることを思うと、とてもうれしい気持ちになりました。