AtelierMina’s blog

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ヴェルサイユ宮殿と村上隆

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まだパリの話が残っているので、年内にアップし終わるようがんばります!

というわけで、ヴェルサイユ宮殿のおはなしです。
ちょうど、ヴェルサイユ現代アートとのコラボレーション企画が進行中。
日本のアーチスト、村上隆の作品が宮殿内のあちこちに展示されていました。

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ものすごい悪目立ちっぷりです。
もう、村上さんの作品にしか目が行きません。
宮殿だけを見たい人には激しく邪魔です。
大きさもかなりありますし、ええ。

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鏡の間。
シャンデリアがかなり低い位置にあるんですね。
鏡に反射してさぞきらきらしい様子だったことでしょう。

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マリーアントワネットのベッド。
仕切りの手すりがベッドのすぐ前にあり、こんな距離から他人に生活をのぞかれていたんだなあと当時のマリーの生活に同情。

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広い広いお庭。
噴水は残念ながらお水が出ていない時間でした。


ヴェルサイユで展示をしたアーチストは、村上さんで二人目。
一人目はアメリカ人のアカデミックな絵画作品だったそうで、それほどヴェルサイユの内装とぶつかることもなかったそうです。
しかし今回の村上さんの作品展示に対しては、フランス国内でも賛否両論だそうです。
さもありなん。

ですが、その世間からの悪評さえも作品評価の一部になってしまっているだろうなあ、と思いました。
この手の現代アートは、人を驚かせてナンボ、良い評価だろうが悪い評価だろうが、作品についてあれこれいわれることこそが作家にとっては喜びでしょうから、このフランス国内の反応に村上さんは気をよくしているんじゃないかしら~。

わたしの感想は、村上さんの作品はヴェルサイユにまったく溶け込んでいない異物感がものすごいけれど、この作品にとってはものすごい良い効果をもたらしていると思いました。
ただし、作品を見に来たのではなくヴェルサイユをみにきた観光客にとっては邪魔ものでした。