AtelierMina’s blog

うさぎと雑草と旅が好き 絵を描いたり旅行記を描いたりしています

児童合宿:写生

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バイア州の各地の日本語学校から生徒と教師が集まってくる「日本語学校児童合宿」にて、美術の時間を担当させていただきました。
どうなることかと思いましたが、ふたを開けてみたら、思った以上に子供たちのほうが積極的でした。

ヘチーロサンフランシスコはサルバドルの街の中にありながら、広い庭があり、木々や花々がいつも手入れされてきれいに植わっています。
建物自体の形も美しく、どこを切っても絵になります。
治安の問題から、こどもが街中で座って絵を描くことはなかなかできませんが、ここは24時間守衛さんもいるし、夜はドーベルマンが放たれているのを見てしまった!
防犯ばっちりの施設なのですね。


「好きな場所で写生してください」
といったら、子供たち、部屋をでてすぐにそれぞれ気に入りの場所に座って絵を描きだしました。
場所を決めるまでの時間がとても短かったのでおどろきました。


講義と鉛筆の下書きに、一時間。
30分のおやつ休憩を挟んで、2時間色付け。
早い子は1時間そこそこで終わりにしていましたが、じっくり取り込む子は2時間を過ぎてもまだ描いていました。



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反省点は、絵の具を水で薄めて使うことを教えなかったこと。
日本の水彩画は、絵の具を水で薄めることは常識ですが、こちらの絵の具はなまじ最初からやわらかいため、プラスチックのボトルから出してそのまま塗っている子が多かった。
そのためせっかくの下絵が見えなくなってしまったり、微妙な色の調子を作るのが難しくなっていました。
それでも中には、薄めた色を上手に使っている子もいました。

3年前には、ずいぶん使いにくい絵の具だなあと思っていましたが、今回は使ってみて意外とイケル!と感じました。
混色によるにごりはありますが、水でよく薄めればかなり淡い色も作れますし、乾きも早いので、重ね塗りもできます。

本当は、時間をおいてからもう一度加筆するともっといい絵になるのですが、今回は絵に親しむ、絵を描く心を教えることが私の裏テーマでしたので、それが達成できたからよしとしよう!


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